自分の現在地を選択してください:

場所

よりサステイナブルな未来のための自動化における効率

企業がエネルギー消費量を削減すれば、貴重な資源を節約できます。KUKAロボットがその点においてどのように役立つのか、また、より効率を高めるために当社が行っていることについて説明します。


サステイナビリティを高めるためにエネルギー効率を最適化

効率はサステイナビリティを高める上で重要な役割を果たします。効率は企業の経済的収益性だけでなく、ライフサイクルアセスメントにとっても重要です。サステイナブルな発展のためには、貴重な資源を保全し、循環型経済に統合する必要があります。エネルギーコストの上昇などもあり、生産におけるエネルギー効率の向上への要望が高まっています。

自動化に投資することで、企業は生産効率を高め、資源の消費を抑えることができます。

エネルギー効率の高いロボットおよびシステムは、エネルギー消費量を削減し、それにより環境への影響を削減するための重要な鍵となります。KUKAでは、ロボットのエネルギー要件を削減するソリューションに継続的に取り組んでいます。そのため、新製品を開発する際には、スリムでありながら安定した製品デザインを重視しています。ロボットのエネルギー消費量を抑えることで、生産時のCO₂排出量が削減されます。同時に、運用コストも下がります。

ロボットの効率を高めるにはどうすればよいでしょうか。

KUKAロボットは、市場で最もエネルギー効率の高いロボットの1つです。3つの重要な要素により、ロボットのエネルギー消費量を削減し、サステイナビリティおよび効率を向上させます。

  • 重量とデザイン

    材料使用量および消費電力を抑えた洗練された軽量設計。

    詳しくはこちら
  • ハードウェア

    エネルギー効率の高いコンポーネントおよびアルゴリズムによるロボットコントローラー。

    詳しくはこちら
  • ソフトウェア

    インテリジェントな経路計画、最適化された移動動作、および省エネオプション (例:ECOモード)。

    詳しくはこちら

KUKAのお客様にとっての2つの大きなメリット – 
サステイナビリティおよび高い費用対効果

「総所有コスト」とは、製品のライフサイクル全体にわたる総コストを指します。TCOを計算するには、購買コストだけでなく、エネルギー消費、統合、交換部品、消耗品、メンテナンス、トレーニング、付属品などの要素も考慮します。

ロボットの種類によっては、エネルギー消費が総コストの中で最も大きな割合を占め、購買コストを上回る場合もあります。したがって、エネルギー消費量を低く抑えることは、コスト面で特に重要です。

KUKAソリューションを使用することにより、効率を向上させ、生産の費用対効果を高めることができます。KUKAロボットソリューションは、市場で最もエネルギー効率の高いロボットの1つです。

総コストを削減するサステイナブルなソリューション

パワーパックは重い必要はありません

耐荷重420 kgのKR FORTECがそれを証明しています。現行モデルの重量は約800 kgで、先代モデルに比べて30%軽量化されています。重量が軽いほど動作時のエネルギー消費量が少なくなるため、この軽量化によりロボットの耐用年数全体にわたりエネルギー効率が大幅に向上します。軽量化により、特にエネルギー効率の高い駆動および制御技術でエネルギー消費量を最大35%削減します。さらに、材料の使用量を減らすことで、貴重な資源を節約し、製造工程におけるCO₂排出量を大幅に削減します。


新型KR FORTECは、このクラスでは世界で最もエネルギー効率の高いロボットのひとつです。

最大限の性能 - 最大限の効率

2000年の初代以来、当社はエネルギー消費量も含めて汎用性の高いKR QUANTECを継続的に最適化してきました。現在のモデルでは、エネルギー消費量が約60%削減されコストおよびCO₂排出量が削減されます。耐荷重120 kg ~ 300 kgのKR QUANTECロボットシリーズは、ほぼすべての市場セグメントで使用される優れたポートフォリオを提供しています。

新型KR QUANTECは、幅広い用途において最高の性能およびエネルギー効率を実現します。

KUKA循環サービス:オーバーホールを実施したロボットシステム

循環型経済への移行は、サステイナビリティ、気候保護、資源の保全にとって極めて重要です。当社は、当社製品が資源循環の一部となることを望み、KUKA循環サービス提供しています費用対効果が高く、高品質な中古ロボットシステムおよび交換部品を活用し、効率的なメンテナンス、改修、アップグレードサービスによりKUKAロボットの耐用年数を延ばすことができます。廃棄されたKUKAロボットを安全かつ簡単に当社に返却、または第三者に売却することができます。
当社は、販売終了となった廃盤ロボットを解体し、その状態や互換性に応じて、交換部品を販売したり、新しいロボットに組み込んだりしています。循環サービスを利用することで、資源の消費を抑え、CO2排出量を削減し、環境を保護することができます。


循環サービス「効率がサステイナビリティを促進」

デジタル化でエネルギーを節約

コンディションモニタリング、アセットマネジメント、予防的メンテナンスなど、KUKA iiQoTを活用するとロボットの稼働時間を最大化することができます。

特にIoTプラットフォームにより、ロボットフリート全体のエネルギー消費量を追跡および評価することが可能になります。この結果は、生産におけるエネルギー効率の最適化に利用できます。

iiQoTを使用した場合に可能となる節約率の計算:

IIoTによるコンディションモニタリングが生産に与える影響についてご興味がありますか。当社の節約計算ツールの例を使用して、効率的なエラー分析をテストしてください。

図:節約計算ツール

わずか数分でシステムシミュレーション

効率的なオフラインプログラミングのためのスマートシミュレーションソフトウェア:KUKAシミュレーションツールを使用すると、システムおよびロボットを生産環境外で簡単かつ迅速に最適化できます。

KUKAシミュレーションツールには、現場で使用する前にシミュレーションでエネルギー消費量を予測し、可能な限りエネルギー効率が高くなるようにロボットをプログラムする機能もあります。


KUKAシミュレーションソフトウェアにより、試運転前にエネルギー効率の最適化が可能

これからは直流の時代

直流 (DC) では、交流 (AC) とは異なり、電荷は一方向にのみ流れます。

直流の利点:

  • より少ないエネルギー消費量
  • 損失が少なくエネルギーを蓄えやすい
  • 回収したブレーキエネルギーを、シンプルかつ損失なく (コンバータなしで) ネットワークに戻す
  • ピーク負荷およびケーブル断面の削減
  • 再生可能エネルギーで発電された電力の統合が容易 (例:太陽光発電システムの活用)

ロボットソリューションのエネルギー効率をさらに高めるために、KUKAでは直流ネットワークに統合できる製品を開発しています。当社のKR C5ロボットコントローラーなどは、直流でも使用できるように設計されています。

エコモードとスタンバイモード

エコモードは、目的および用途に合わせてKUKAロボットの動作を最適化するソフトウェアベースの動作モードです。例えば、ドイツのある大手OEMは、プログラミングを行わずにボタンを押すだけでエコモードを標準装備することにより、数年前からKUKAロボットフリートのエネルギーコストを最大10%節約しています。

スタンバイモードでは、ロボットシステムのエネルギー消費量を最大95%も節約できます。この休止モードにより、企業は稼働率に柔軟に対応することができます。休止状態では、ロボットの駆動および制御は一時的にオフになります。ロボットは出力が低減した状態になります。これにより、生産時間外におけるロボットの消費電力が大幅に削減されます。

未来への前進

当社の環境および社会への取り組みが評価され、2024年および2025年のドイツサステイナビリティ賞にノミネートされました。この印章は、模範的なサステイナビリティの成果を表彰するもので、「環境、社会、ガバナンス」の分野でドイツで最も権威のある認証です。2024年KUKAはESGトランスパレンシーアワードを受賞し、エクセレンスクラスを達成しました。この賞は、先進的なサステイナビリティコンセプト、およびそれに関する透明性の高い報告を行った企業を表彰するものです。 

2024年ドイツサステイナビリティ賞の受賞候補

エネルギーを節約のためにKUKAが行っていること

また、当社はよりサステイナブルな企業を目指しており、効率性の向上、資源の節約、環境への配慮に取り組んでいます。当社は世界中の拠点で消費量を削減し、さまざまな対策によりエネルギー効率を高めています。

サステイナビリティ分野におけるKUKAの活動分野

効率性がサステイナビリティを促進:よりサステイナブルな未来に向けたビジョンと目標

よりサステイナブルな未来に向けたビジョンと目標

国連のサステイナブルな開発目標は、KUKAのアイデンティティに不可欠な要素です。2030年までに、当社はCO₂排出量を40%削減し、エネルギー効率の高いロボット工学への投資を継続し、世界中で社会基準および人権を尊重していきたいと考えています。

ESG - 最も重要な3つの要素

KUKAは、革新的でエネルギー効率の高い自動化、責任ある調達、資源を大切にする循環型経済を通じて、グローバルな課題に対応しています。労働安全衛生、多様性、社会的貢献に取り組んでいます。

詳しくは当社のサステナビリティレポートをご覧ください

KUKAのサステナビリティに関する主なニュースは、サステナビリティレポートとして毎年発表されています。

あなたは下記にもご興味がおありかもしれません