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KR C5 によって自動車業界のギアのシフトアップを実現

将来性のある高エネルギー効率のロボットコントローラー・KR C5 は、自動車業界のお客様にとてもご好評を頂いています。BMW 社からも大量発注をいただいており、新世代のKUKA コントローラーに信頼が寄せられていることがわかります。広範なパイロットテストによって、KR C5 の性能が立証されました。

2021年8月23日


ロボットコントローラーKR C5 が市場投入されて、間もなく1年になりますが、特に高エネルギー効率と総所有コスト(TCO)の削減により、大人気を博す光栄に浴しています。先代コントローラーの作動時と比べて、KR C5 は、ロボットシステムのエネルギー消費量を最大15%削減します。このほか、高信頼かつ長寿命のハードウェア、ならびに支障なく新世代コントローラーへの切換えを可能にするFunctional Twin(ファンクショナルツイン)が、製造における総所有コスト(TCO)の削減とサステナビリティに寄与しています

これにより、KUKA は1社で、2022年初までに約250台のコントローラーをドイツのBMW ディンゴルフィング工場に納入します。「そこでは現在、2023年秋に登場する予定である5シリーズBMW G60 の後継車の作業が行なわれています。ドアおよびフード類のエリアでは、スマートなロボットコントローラーKR C5 が導入されて、製造をサポートする必要があります」と、KUKA のBMW キーアカウントマネージャーであるサブリナ・マジョフスキーは言います。 

KR C5ロボットコントローラー 

未来の製造のコアエンジン

将来性が高く、経済的

バイエルンにあるディンゴルフィング工場からの注文は、詳細なパイロットテストが前提とされており、そのパイロットテストでは、すでに2020年7月以降現地でプロトタイプの導入が開始されていました。「わが社にとっては、製造の水準を上げることが特に重要です。わが社は、最新テクノロジーの導入を極めて重視しており、そのため、KUKA の新型ロボットコントローラーを社内で稼働させることを早い時期に決定していました」と、プラントテクノロジー・マネージャーであるマルクス・レーマンは、BMW のロボティクスにおける決定の理由を説明します。こうして、KR C5 は、先代のKR C4 よりもハードウェアコンポーネント数が少なくなっています。集積度の高いコントローラーモジュールの迅速な交換によって、障害時に製造ラインの停止時間が短縮されます。もう一つの利点として、KR C5 は、将来、KUKA の新型ロボットオペレーションシステムに、iiQKA によっても、クラウドベースのサービスの利用が可能になることが挙げられます。

特に、コントローラーの高エネルギー効率にはお客様も納得です。KUKAの新世代コントローラーのポートフォリオ・マネージャーであるアンドレアス・クネップフェは、このメリットを次のように計算します:「KR C4 コントローラーの代わりにKR C5 を使用した場合、ロボットシステムのエネルギー消費量は最大15%削減されます。」

Functional Twins(ファンクショナルツイン):簡単な統合、迅速なセットアップ、最小限のトレーニング費用

バイエルンの自動車メーカーであるBMW は、先代バージョンであるKR C4 の拡張としてKR C5 を使用し、KR C4 は引き続き、ボディを製造する別のステーションで引き続き使用します。メリット:コントローラーの両バージョンとも、ユーザーにとって同じ機能と同じ操作コンセプトを提供します。その結果、BMW などのお客様ではトレーニング費用が著しく減ります。 

わが社は、C4 を使用して長い間作業しているため、いわゆる「Functional Twins(ファンクショナルツイン)」によって、切換えコストを削減できました。これは、KR C5 への切換えを決定する際の重要な基準でした。

ダニエル・セリック、BMW のロボティクス責任者

コントローラーの絶えざる開発

BMW のほかにも、自動車業界で新世代のロボットコントローラーに切り換えられたお客様がいらっしゃいます。さらに、KUKA はすでに、例えば、製造への最大限フレキシブルな導入を希望するお客様のために、別の取付けオプションを考案しています。新世代コントローラーKR C5 によってKUKA は、将来性が高く、持続的な製造への転換時にお客様をサポートするという目的を遂行しています。