簡単に設定できるパレタイジングプランにより、1日当たり60トンのレンガを処理
BONY SASは1862年以来、耐火製品を製造している会社です。同社は、焼成済み耐火レンガのパレタイジングプロセスを自動化した後、パレタイジングプランを直感的に作成できるソフトウェアパッケージ「KUKA.FlexPal」により、このプロセスをさらに最適化しました。
自動化で効率的なレンガ生産を実現
生産拠点でカギを握るのは炉です。BONY SASのレンガ焼成ラインは、ジャスト・イン・タイムで生産を行います。レンガのパレタイジング工程を自動化するという決定は、生産に関連するプロセスを炉のアウトプットに正確に合わせるための手段でした。2台のKUKAパレタイジングロボットによるソリューションは、2002年に初めて導入され、その後2013年にも導入されました。
BONY SASでは、新旧世代のロボットが組み合わせられていること、そして社内にロボット技術者がいないことを考慮し、できるだけシンプルで直感的にレンガのパレタイジングを行うソリューションを必要としていました。KUKAチームはこの難題を見事にクリア:シンプルで直感的なパレタイジングソフトウェア「KUKA.FlexPal」は、フランスの耐火物成形品メーカーの特別な要求に的確に応えました。
シンプルに設定し、フル生産を実現:1日60トンのレンガ
新型ロボットの導入とパレタイジングソフトウェアの統合により、BONY SASは現在、1日あたり60トンの耐火レンガを生産しています。KUKA.FlexPalソフトウェアと製造工程は、1週間のトレーニングコースで従業員が完全にマスターできるため、同社は長期的な収益性と関係する全社員の自立的な作業を実現することができます。つまり、従業員は技術的な作業のみに集中でき、手作業に追われることはなくなりました。
同社は、レンガ製造で業績を伸ばしただけでなく、顧客や同社での勤務を希望する人々の間で、より魅力的な会社となり、イメージも向上しました。パレタイジングソフトウェア「KUKA.FlexPal」による自動パレタイジングのメリット
ユーザーフレンドリーなソフトウェアで安全な運用を実現。このパレタイジングソフトウェアは、ロボット支援パレタイジング分野における長年の経験に基づき開発されました。KUKA.FlexPalの開発は、ソフトウェアが実際の課題に最適に適応できるようにするため、BONY SASでのロボットの導入中に完了しました。従業員の皆様にはソフトウェアやプログラミングスキルは不要です。直感的なユーザーインターフェースと分かりやすい3D環境により、KUKA.FlexPalは初心者の方でも簡単に操作することができます。
パレタイジングソフトウェア「KUKA.FlexPal」は絶対的な柔軟性を提供します。特定の要件に基づき定義された部品、グリッパ、パレットの個々の寸法は、3Dシミュレーションファイルから直接インポートすることができます。耐火コンクリートブロックは壊れやすく、形状もさまざまです。KUKA.FlexPalは、金型ごとにパレタイジングプランを作成し、グリッパの位置合わせやMulti-Dropによるオプションを提供します。そのため、形状の異なる壊れやすいものでも簡単に取り扱うことができます。