KUKAのコンポーネントを使ったロボットベッド
重粒子線がん治療は特に脳あるいは脊髄管の腫瘍の場合に重要です。それは、外科的な治療が困難で、大きなリスクが伴う部位だからです。
BEC社は自社製のロボット治療台にロボットコンポーネントを統合しています。ここで採用されたのがKUKAの天井据付け型キネマティックシステムで、これにはmedPhoton社製のレントゲンイメージングが直接治療台に取り付けられ、それに沿って直線的に移動できるようになっています。こうしてイメージングが患者と共に移動し、それによって幾何学的な正確さがさらに向上します。
同時にカメラが治療台の下面を特殊パターンを描いて追跡するため、弾性にかかわらずミリメートル以下の単位でベッドの位置を調整することが可能です。これにより、腫瘍、イメージング、治療放射の間の幾何学的なエラーの連鎖を大幅に減少でき、治療の精度が向上します。