ASMのためのKUKA製造ソリューション
SMTラインのセットアップエリアでは、コンポーネントテーブルにコンポーネントリールを装着する必要があります。SIPLACE Material Setup Assistantを使用して、装着する必要があるコンポーネントリールが特定されます。これはSIPLACE Material Managerに要求クエリを送信し、その後にコンポーネントリールが自動的にSIPLACE Towerから取り出されます。
ロボットがSIPLACE Towerからコンポーネントリールを取り出し、指定された順にコンポーネントワゴンに置いていきます。安全柵を使用しないで人間とロボットが直接交流することがインダストリー4.0の重要な要件の一つです。このコンセプトは2つの重要な目標を達成しています。それは、ロボットの採用によって製品の高い品質を常に保つこと、また、生産性を向上させることです。
LBR iiwaとKMR iiwaの共同作業
カスタマイズされたグリッパーを装備したロボットは、SMTラインのセットアップエリアでコンポーネントリールを高感度で掴むことができます。たとえそれが異なる直径で曲がりやすいものでも、あるいはリールの厚みの違うものでも問題ありません。稼働中のラインにおける装着プロセスでは、SIPLACE Line Monitorがオペレーターに、どのレーンのどのコンポーネントリールが次に終了するかを示します。これはそのクエリをSIPLACE Material Managerに送信します。その後にリールが自動的にSIPLACE Towerから取り出されます。
そのときに、KMR iiwaがSIPLACE Towerの方へ移動します。そこでシャフト下面、シャフト左側面およびシャフトの奥行をスキャンします。ベルトリールの高さを計測し、ベルトリールを一つずつ移動型プラットフォームに載せていきます。最終的にロボットがすべてのコンポーネントリールをSMTラインに運び、正しい順序で、そして正しい位置でオペレーターに渡します。