Prefbet社でのイノベーション:KUKA社製の新型パレタイジングロボットがコンクリート生産の向上をサポート
イノベーションは開発の原動力。コンクリート製品の大手メーカーであるPrefbet社のオーナーも強く意識しており、同社はLin-Tech社のエンジニアのサポートのもと、ケイ酸塩製品の最新の自動生産ラインを導入しました。このプロジェクトの中心となるのは、KUKA社製のパレタイジングロボットです。
KUKA社のパレタイジングロボットを導入したケイ酸塩製品の新生産ライン
目的は当初から明確でした。 Prefbet社のケイ酸塩レンガは、可能な限り高い圧縮強度を維持しながら、徹底した音響特性を備えていることが特徴でした。その生産を開始することは、完全な生産ラインの構築を意味していました。Prefbetの経営陣は、当初よりプロセスの高度な自動化を前提とした最新のソリューションを望んでいました。その先駆的な取り組みが評価され、ポーランド企業開発局(PAED)から、ケイ酸塩製品の自動生産を開始するための助成金を受けることができたのです。
パレタイジングに最適な『KR 700 PA KUKA ロボット』
Prefbet社の工場における新たな生産ラインの構築は、長年にわたり産業機械設備の総合的な構築を専門としてきた経験豊富なエンジニアで構成されるLin-Tech チームが担当していました。用意されたスタンドの1つは、製造されたケイ酸塩製品をパレタイズするためのロボット化されたスタンドでした。製品の特殊性から、Lin-Techのエンジニアは強力なロボットである KR 700 PAを選びました。選定にあたっては、領域、積載量、生産性の3点が決め手となりました。
KUKAのスペシャリストとのディスカッションでは、最初からロボットが何に使われるかを伝え合い、グリッパーの重量とスタンドの生産性を考慮して決定しました。
ケイ酸塩製品のパレタイジング用特殊グリッパー
KUKA社製パレタイジングロボット用グリッパーの開発は、Lin-Techチームにとって、当プロジェクトの主要な課題の1つでした。グリッパーはKUKA社製パレタイザーと互換性があり、同時に、重くて壊れやすいPrefbet社製ケイ酸塩製品の特性に対応する必要がありました。それとは別に、制御システムの整備も課題でした。パレタイジングスタンドは、生産ライン全体に組み込まれ、同時に多機能でさまざまな製品を扱えるように整備されていなければなりませんでした。
KUKA社製パレタイザーはコンクリート業界に革新をもたらす
「私の知る限り、Prefbet社はこの業界で初めて、KUKA社製パレタイジングロボットをこのような範囲で使用することを決定した会社です。困難な課題でしたが、Lin-Techとして経験豊富なこともあり、この用途を開発することにしました。最終的には、経験が役に立ったのです」とRafał Kromólski氏は述べています。Prefbet社とLin-Tech社の提携は、当初から見事なペースを見せていました。2018年8月に、ケイ酸塩製品の生産ライン構築の契約を締結しました。ライン全体はほぼ完成していましたが、1年と少し経過後、正式に発足されました。
9月24日にラインが盛大に発足されました。その時すでにロボットは動作しており、多くの高官がそれを目の当たりにしました。KUKA社製ロボットが行うパレタイジングは、素晴らしいものであると認めざるを得ません。
最高の効率と精度を誇るロボット
「最近まで、ロボットはスターウォーズに登場する機械のように、近づき難く、高価で、高性能であり、普通の裕福な企業には手の届かない存在として扱われていました。ですが、この状況は変わりつつあります。ロボットは非常に効率よく作動しています。ロボットによるパレタイジングシステムのコストは、パレットスタッカーやその他のソリューションと同等であり、パレタイジングやその他の用途にかかわらず、ロボットは最高効率と精度を提供し、なにより、最も困難で手間のかかる作業を行うことができることです」と、Paweł Mieczkowski氏は明確に示しています。
KUKA社製パレタイジングロボットが人間の作業を容易に
「数キロもあるレンガを1人や2人で運ぶなんて、想像もつかないでしょう。そのような作業から逃れようとしていることを隠すつもりはありません。もちろん、人が働き、従業員の数は減るどころか増え続けていますが、それは常に開発を行い、新製品を導入し、新工場を設立することに関連しています。ロボットは、人を解雇しません。それは仕事を楽にすることであり、ポーランド東部の普通の工場でロボットが最も活躍しているということは、この国が変わったということを証明しているのです。これは単なる進歩に過ぎません」とPawel Mieczkowski 氏は力説します。