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KR QUANTEC PAはシフト当たり40トンの動物用トイレ砂をパレタイジング

ポーランドのニエドミツェにあるCertech社は、主に洗浄剤や脱色剤の原料となるベントナイトをベースにした製品を提供しています。


その多岐にわたる製品はさまざまな業種に利用されています。それには、例えば動物学分野や飼料生産、また深部掘削技術、鋳造技術、地質エンジニアリング、造園、建設業などが挙げられます。およそ20年前からベントナイト関連製品の他に、さまざまな種類の動物用トイレ砂も生産されていて、この会社の主要事業となっています。

負担の軽減とダウンタイムの削減

新しい生産ラインの運転開始前は、一回の作業シフト中に平均重量6キログラムの袋約3000個が手作業でベルトコンベヤからパレットに移されていました。Certech社は従業員の過酷な身体的負担と生産時のダウンタイムを減らせる可能性を認識していたので、この2つのことがパレタイジング作業を自動化する決定的な動機となりました。

KR QUANTEC PAシリーズのKUKAロボットは特別な基準に従って、梱包された動物用トイレ砂を積み上げます。

KUKAロボットによる安全な積み上げ

2013年に、この会社は2台のKUKAロボットをポーランドのシステムインテグレーターと共同で導入することにしました。ロボットはローラーコンベヤから梱包袋を持ち上げ、それを寸法1200x800 mmのユーロパレットに層を分けて積み上げていきます。10リットル袋の場合は9袋ずつの層が10層になり、5リットル袋の場合は13袋ずつの層が16層になります。袋は特定の基準に従って積み上げられます。まず層の角、それから端、最後に中央が埋められます。この順序が必要であるのは、製品が粉末状であり、袋の下の方で膨らんでしまう傾向にあるからです。採用されている積み上げ順序および一つの層を別の層の向かい側に切り替えていくことによって、袋が正しくパレット上に積み上げられるようになります。
5リットルまたは10リットルの袋:KUKA KR QUANTEC PAは梱包袋をユーロパレットに層を分けて積み上げていきます。<br>

高い精度と短いサイクルタイム

このアプリケーションに採用されているロボットは、最大可搬重量120 kg、最大リーチ3,195 mmのKR 120 R3200 PA、5軸型パレタイジングロボットです。このシリーズのロボットは、+/- 0.06 mmの繰り返し精度を特長としています。その軽い部品と構造の剛性によって、より優れたダイナミクスとより短いサイクルタイムが実現されます。このKR QUANTEC PAシリーズのロボットの特性により、上述のパレタイジングアプリケーションが成功したのは言うまでもありません。 

50パーセントの生産能力の向上

生産の自動化はCertech社において作業能力を向上させました。この改革が導入される前は、一回のシフトで約20~25トンの製品が作業者によりパレットに積み上げられていました。現在は機械が同じ時間内に約40トンをパレタイジングします。これは約50パーセントの生産能力の向上を意味しています。この自動化によって、従業員も身体的に負担のかかる作業から負担の少ない作業に移行することができました。 
設備は独立して運転することも、サイクルに組み込んで運転することも可能です。

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