KUKAパレタイジングロボットがCrown Paints社の生産性を向上
非常に狭い空間で高性能
「壁塗料をうまく使えば、小さい部屋も大きく見える空間に変えることができます」とイギリスの先駆的なペンキメーカーCrown Paints社は空間デザインのための実用的ヒントをブログに載せています。ランカシャーに拠点を置くこの会社はCrown、Sadolin、Sandtexなどのペンキブランドで知られていますが、もちろんどのようにしたら限られたスペースを最適に利用できるかも心得ています。
ブラックバーンの南に位置するダーウェンの主要生産拠点においてCrown Paints社は、非常に狭い空間でのペンキ缶のパレタイジングにKUKAのKR QUANTECシリーズのパレタイジングロボットを採用しています。ダーウェンの他にCrown Paints社はハルでも生産を行っていて、さらにイギリスおよびアイルランド各地にペンキ・壁紙を扱う130のセンターを経営しています。
このイギリスのペンキメーカーは、ペンキ缶のパレタイジングの生産性を向上させ、確かな品質を保証し、フレキシブルな商品の選択を可能にするようなソリューションを探していました。KUKA Robotics社が自動車産業などのさまざまな業界・業種で培ってきた幅広いノウハウは、Crown Paints社にとって説得力のあるものでした。
ロボットベースの自動化ソリューションの導入が決定され、このソリューションは地元のインテグレーターOptima Control Solutions Ltd社と共同で開発されました。ここで採用されているのは定評のあるKR QUANTECシリーズのパレタイジングロボットです。
非常に狭い空間で最高性能
堅牢な構造、高性能の変速機とモーターによって、KUKA KR QUANTECシリーズのKR 180 R3200 PAは毎分27サイクルまでのパレタイジングが可能です 。ベースフレームはスリムで設置面積も小さく、ロボットが必要とするスペースはごくわずかで済みます。Crown Paints社がロボットを選ぶ際には、この基準が最も重要なものでした。
スムーズな設置
「ロボットがスムーズに設置されてから、現在は安全で中断のない生産プロセスが可能になっています」とCrown Paints社メンテナンスサポートマネージャー、ポール・フェルドウィク氏は強調しています。この会社は設備全体の生産性を大幅に向上させたばかりか、再現性や各種のペンキミックスに対応するフレキシビリティもロボットベースの自動化によって明らかに改善することができました。プロセスチェーン全体にとって重要なパレタイジング工程へのロボットベースの自動化の導入で、こうしたポジティブな結果が一貫して得られたことにより、Crown Paints社は今後もロボットに期待する意向を固めました。